独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい

 海斗さんが主導でなくても、結果は同じじゃないだろうか。

 川瀬の人たちに迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

 震えそうになる声で、どうにか告げる。

「このお話、お断りしますね」

 喜んだ分、その反動は大きい。

 それでもこれが最善。そう思った行動に、異論を唱えられる。

「きっかけはどうであれ、リチャードは川瀬にお願いしたいと言ったんだ。断らなくてもいいんじゃないか」

「それは……」

 断ってしまいたいのは、私のプライドのせいだ。海斗さんの力が及ばないところで、自分を試したかったから。
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