独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい
広いマンションにひとりでいると考えてしまいそうで、早めに出勤する。職場には、朝早くから来ている職人の人たちしかない。
「おはよ。今日は早いな……と、なにかあった?」
翼さんは誤魔化せないなと、心の中で思う。
「少し、トラブルというか……」
「そう。リチャードさんから、メールが来ているよ。由莉奈ちゃんの言うトラブルと、同じ内容かな」
なんだろうか。海斗さんから、リチャードさんになにか話したのかもしれない。
忙しそうな翼さんに切り出すのは憚られ、「お昼休みに」と、話を切り上げた。