独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい
「明日には実家に帰ります」
「なぜ?」
問いただすような口ぶりに、疑問を漏らす。
「妊娠、していると思ったから、傍に置いたのでしょう?」
「そうじゃない。それだけじゃない」
妊娠していれば好都合だったのは、大きな会社の事業を引き継ぐ御曹司だから、そろそろ自分も跡取りが必要で?
『それだけじゃない』の『それ』とは、親同士の勧める社長令嬢との結婚ならば、両親にも認められるから?
浮かんでくる答えは全て『私でなくてもいい』ものばかりで、虚しくなる。
年頃の社長令嬢はいくらでもいるだろう。なんなら、私より条件のいい人もいるはずだ。
「とにかく婚約を解消するつもりはない」