ねえ、私を見て
その日一日は、いつもよりも早く仕事が終わった気がする。

久しぶりの飲み会。

夕陽を見ても、今日は寂しくないと思った。

「よーし!二人共、仕事終わったね!」

「はーい!」

私と相馬君は手を挙げ、園子に返事をした。

「じゃあ、行こうか。」

それぞれカバンを持って、オフィスを出た。

居酒屋は、隣のビルの1階にあった。

「前から目をつけていたのよね。」

そう言って園子は、暖簾をくぐった。

相馬君は一度足を止めたけれど、私が手を差し出して、ありがとうございますと先に店に入った。

こういう時、「すみません。」よりも「ありがとう。」って言える人って、いいよなって思う。

通された席は、小上がりの端の席だった。

「いらっしゃいませ。」

大学生くらいのバイトの人が、注文を聞きに来た。
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