ねえ、私を見て
タクシーは順調に、私の家へ向かっている。
こんな時日奈人君はいつも、私の手を握ってくれていた。
なのに、今日は握ってくれない。
手が寂しい。
「着きましたよ。」
家に着くと、タクシー代を払った日奈人君は、一緒に降りた。
「一緒に降りるの?」
「一人で帰せないだろう。」
そう言うと、タクシーのドアは閉まり、元来た道の方へタクシーは行ってしまった。
「行こう、何号室?」
「304。」
「OK。」
マンションの出入り口を開け、エレベーターホールに着いた時だった。
「くらら?」
振り返ると、夫がいた。
「今帰って来たのか?」
何も知らない夫は、私達の元へ近づく。
「旦那さんですか?」
こんな時日奈人君はいつも、私の手を握ってくれていた。
なのに、今日は握ってくれない。
手が寂しい。
「着きましたよ。」
家に着くと、タクシー代を払った日奈人君は、一緒に降りた。
「一緒に降りるの?」
「一人で帰せないだろう。」
そう言うと、タクシーのドアは閉まり、元来た道の方へタクシーは行ってしまった。
「行こう、何号室?」
「304。」
「OK。」
マンションの出入り口を開け、エレベーターホールに着いた時だった。
「くらら?」
振り返ると、夫がいた。
「今帰って来たのか?」
何も知らない夫は、私達の元へ近づく。
「旦那さんですか?」