ねえ、私を見て
私は頭を横に振った。

「そうなんだ。別れたの?」

「そうかもしれない。」

「そうかもって?」

「飽きられたのよ。きっと。私が我が侭だったから。」

私は作り笑いをした。

「あんなにクララの事、一途に想っていたのにね。」

「そうかな。」

「そうよ。仕事中なんて、いつもくららの事を見ていたわよ。」

嬉しかった。

その反面どうして、急に連絡してくれなくなったのか、また不安の渦に飲み込まれそうだ。


家に帰ると、夫がなぜか夕食を作っていた。

「要ちゃん、早かったんだね。」

「うん。見て、くらら。俺の料理もなかなかだろ?」

テーブルの上を見ると、彩野菜のサラダに、ヘルシーな鶏肉の料理。
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