ねえ、私を見て
今日、これで何回目だ。

「いいよ。一杯だけなら。」

OKしたのは、ドキッとしたせいかな。

「そうだ。近くにアイリッシュパブがあるんですよ。そこに行きましょう。」

「ええ。」

アイリッシュパブなんて、初めてだ。

「ここですよ。」

意外と近くにあったのも、私は知らなかった。

入ったお店の雰囲気は、どこか異国情緒を思わせていて、まるで日本にいるような感覚ではなかった。

「黒ビールでいいですか?」

「うん。」

よく見ると、相馬君がお金を出していた。

まさか、ビールとお金引き換えだなんて、思ってもみなかった。

「私もお金出すわ。」

「ああ、いいんですよ。」

席に戻ってきた相馬君は、私の目の前に、黒ビールを置いた。

「今日は俺の奢りです。」
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