ねえ、私を見て
「こちらこそ。」

日奈人君に近づいた瞬間、抱かれた時の匂いがした。

頬と頬を寄せ、肌を合わせた感触さえ、匂いから思い出す。

「あれ?くらら、顔赤いよ。」

「えっ?」

園子に言われ、私は自分の頬を手の甲で触った。

「さっきからボーっとしてるし、風邪?」


そうかもしれない。

こんなに頬を赤くして。

突然降った湧いたように、微熱に侵される。


「そうかも。」

「えっ!大丈夫?薬ある?」

「ううん。大丈夫、大丈夫。直ぐに治るから。」

「へ?直ぐに治るの?」

「うん。治る、治る。」

自分に言い聞かせるように何度も言った。

そして、日奈人君のパソコンを見た。

「まずは、このサイトを開いてみて。」

「はい。」

日奈人君は、パパパっと文字を打つ。

サイトも、直ぐ開けた。

「ここで募集するをクリックして。」
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