ねえ、私を見て
翌日。仕事で私は、日奈人君がボーっとしている事に気づいた。

「相馬君。」

「はい?」

「どうしたの?さっきから手が動かないけれど。」

「すみません。」

私が注意すると、日奈人君はまた手を動かし始めた。

「例の女の子、ほら、確か名前が……」

「@くるめちゃんですか?」

「そうそう。原稿の上りも速くて、助かっているわ。相馬君の目が確かだったのね。」

「いえ。」

日奈人君は、恥ずかしそうに下を向いた。

「目新しい子はいる?」

「いますよ。2、3人候補あげておきますね。」

日奈人君は、カチャカチャ、キーボードを打つと、書類をプリントアウトした。

「この人達が今、熱いんですよ。」

「そう、熱いのね。」

日奈人君の言い方に、園子は笑っている。
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