ねえ、私を見て
「ねえ、もっと楽しい話をしようよ。」

「そうね。せっかくデートしに来てるのにね。」

それから私達は、仕事の事や、将来の事、好きな物や嫌いな物を話した。

すっごく笑えて、すっごく楽しい時間だった。

「もう夕方か。」

「楽しい時間って、あっという間に過ぎるわね。」

はぁーっとため息。

こんな時間が、ずっと続けばいいのにと思ってしまう。

「くららさんは、これからどうするの?」

「夕食の買い物して、ご飯作って。夫が帰ってくるのを待つだけよ。」

なぜそれが、酷くつまらないモノに感じるのか。

ああ、そうだ。

夫はそんな私に、興味を持ってくれないからだ。

「さあ、行こうか。」

「うん。」

お店を出て、しばらく二人で歩いていた時だった。
< 77 / 147 >

この作品をシェア

pagetop