双子の異世界・金色のはなびら
「それでも・・・愛されたかった。アナタを殺したら・・・あの人達は愛してくれるのかな・・・」







クロノスは唇をかみ締め、痛みと眠気と戦っていた。


「く・・そ・・・こいつだけでも」

「クロノス様!眠っちゃだめ」

「そんなの・・・わかってる」




コツ・・・コツ・・・コツ・・・・


リリンが三歩ほど歩いたところで、エレノアが前に立ちはだかった。


「リリンさん・・・止めてください」

「エレノア、先に死にたいの?」

「止めてください!」


エレノアは手を広げ、訴える。


「私も、国へは帰れない。だけど、リリンさんが教えてくれたから・・」

「エレノア・・・黙って」

「リリンさんが、前向きになったほうがいいって、言ってくれたから!!!」


「黙れって!!!!」




パアアアアン!!!!と平手打ちをされたが、エレノアはびくともしなかった。



「解った。エレノアさようなら。ジューク!」



ワザと遠くからスピードを上げ、サーベルタイガーのジュークはエレノアめがけて走ってくる。



_エレノア!!!!


意識が朦朧とする中、クロノスは心の中で叫んだ。




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