悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


深く深く頭を下げる。


信頼している友達にずっと隠しごとをされて、嘘をつかれて。

そんなの嫌なはずなんかない。


「はー……」


ため息、ついてる。


呆れられたのかもしれない。
嫌われたのかもしれない。


優しいすずちゃんのことだから、友達やめる、なんて言わないって分かっているけれど。

もしすずちゃんが望むなら、わたしはそれを受け入れるしかない。


黙っていた事実が消えることはないし、それで少しは怒りが収まるなら、つらいけど、我慢するしかない。


目をつぶって、太ももの上に置いた両手をぎゅっと握る。


「はー……」


また、ため息。

ほんとに嫌われた。


自分が原因なくせにいざ離れないといけないかもしれないって思ったら、鼻の奥がツンとして。


「あのね、海凪……って、え!?
泣いてるの!?」


自分が犯した過ちは決して許されないとは分かってる。

でもだいすきなすずちゃんと離れるのは、つらいよ……。
< 186 / 308 >

この作品をシェア

pagetop