悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
「友達やめなきゃいけないって思ったら、つらくて……」
「え!?友達やめるの!?」
なんて素っ頓狂な声のあとで。
「そういうこと……。
もー、そんなことであたしが海凪から離れるわけないでしょ」
これ以上泣いちゃだめだとぎゅっと唇を噛みしめていたら、ふわっとあたたかい腕の中に引き込まれた。
「あのね、あたしは怒ってるんじゃなくて、落ち込んでるの!」
「えっ……?」
「海凪1人が秘密を抱え込んでたことに気づかなかった自分に!」
顔をあげたら、すずちゃんは切なげに目を細めていて。
「気づいたんじゃない。
江川に、教えてもらったの」
「江川、くん……?」
「昨日、海凪帰っちゃったでしょ?
その後で追いかけるようにして漣も帰ったし。なーんか引っかかって」
女の勘よ、なんてすずちゃんは笑う。
「今までも漣の話になると変に動揺したり、真っ赤な顔したり。もしかしてと思って江川に聞いたらそうだって言うから。だから、知ったのは昨日だよ」