政略結婚の甘い条件~お見合い婚のはずが、御曹司に溺愛を注がれました~

それがヤキモチだとしたら……。
その先にある想いが頭にチラつく。


「当たり?」
「ち、違います」


曖昧な気持ちを手繰り寄せるにはまだ早く、菜摘は否定しかできない。


「それは残念」


クスッと鼻を鳴らし、理仁は車を発進させた。


その後、理仁が菜摘を連れてきたのは商業ビルにあるダイニングバーだった。
オープンしたてなのか、店先にお祝いのスタンドフラワーが並んでいる。その中の札に理仁の名前が書かれた花もあった。

(知り合いのお店なのかな……?)

入り口にいた男性スタッフに案内されて一歩足を踏み入れた瞬間、幻想的な空間が広がった。照明を落とした広い店内は天井に星を模した光が輝き、幻想的な演出が施されているのだ。


「すごい……」
「プラネタリウムも兼ねたレストランなんだ」
< 161 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop