政略結婚の甘い条件~お見合い婚のはずが、御曹司に溺愛を注がれました~
それがヤキモチだとしたら……。
その先にある想いが頭にチラつく。
「当たり?」
「ち、違います」
曖昧な気持ちを手繰り寄せるにはまだ早く、菜摘は否定しかできない。
「それは残念」
クスッと鼻を鳴らし、理仁は車を発進させた。
その後、理仁が菜摘を連れてきたのは商業ビルにあるダイニングバーだった。
オープンしたてなのか、店先にお祝いのスタンドフラワーが並んでいる。その中の札に理仁の名前が書かれた花もあった。
(知り合いのお店なのかな……?)
入り口にいた男性スタッフに案内されて一歩足を踏み入れた瞬間、幻想的な空間が広がった。照明を落とした広い店内は天井に星を模した光が輝き、幻想的な演出が施されているのだ。
「すごい……」
「プラネタリウムも兼ねたレストランなんだ」