政略結婚の甘い条件~お見合い婚のはずが、御曹司に溺愛を注がれました~

十四年の時を経て、こんなふうにして母親の遺したものに再会するとは。それも、理仁という最高の男性を引き連れて。


「これからは俺が菜摘を全力で守っていくから。絶対に悲しい思いも辛い思いもさせない」
「私もです。私も理仁さんを守ります」


二度とあんなふうにして涙を流させたりしない。あのとき弟に対して思ったように強く誓う。


「頼もしい奥さんだ」
「まだ奥さんじゃないですけど」
「よし、これから伯父たちに婚姻届の証人欄にサインをもらってこよう。それで、明日は菜摘のおじい様の病院に行って報告をして、その足で区役所だ。いいな? 俺はもうこれ以上待てない」


理仁は菜摘の唇に軽くキスをして、しっとりとした目で見つめた。
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