カラダから始まる政略結婚~一夜限りのはずが、若旦那と夫婦の契りを交わしました~
「その写真を仕込んだのは俺です。酔っぱらった美澄さんをベッドに投げて、帰る前に撮りました。酔わせるためにわざと強い酒を注いだのも、桃さんを脅すための材料を手に入れるのも、全部美冬の共犯だったからです」
「待って、なにを言うの!やめなさい」
「今さら言い訳したって無駄だろ」
美冬さんは、まっすぐ見つめられて黙り込んだ。
ふたりの様子をうかがっていると、険しい表情の千里さんが尋ねる。
「鳴海。共犯ってどういう意味?」
「言葉の通りです。俺は合意の上で協力者になった。美冬から、“ずっと好きだった美澄さんが自分に少しもなびかない”と認められたら、俺との結婚を受け入れるって条件を出されたんでね」
結婚というワードが飛びでて驚いた。
鳴海くんの話では、美冬さんと彼もまた、私たちと同じく親同士の決めた見合い結婚であり、初恋をはっきり諦めたら籍を入れると決めていたそうだ。