哀恋の先で、泣いて。
言わないんじゃなくて、言えないんだ、ってわかったから私が言おうと思って、これは麻弥のためでもあると思ったし、私のためでもあると思ったから、別れを選んだ。



私たちの関係が壊れ始めたのはいつからだろう、自信を持って彼の隣に並べなくなったのはいつからだろう。

きっと半年くらい前だろう。



麻弥が大学生になって、私が高校3年生、受験生になった頃から変わり始めたと思う。倦怠期とは違うのに、会いたいという気持ちが消えて、話したいという気持ちが消えて、会う回数も、通話をする回数も減っていった。

メッセージが届いたらすぐに既読をつけていたのに、しばらく放置して、あとから素っ気なく返すようになった。



大学生と高校生、シフトの時間も重ならなくなり、会うことも減り、やり取りも減り、距離が離れていくことに気づいたけれど、知らんぷりしていた。
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