旦那様、離婚はいつにしましょうか~御曹司と清く正しい契約結婚~
 熊沢さんはちょっと愚痴をこぼしただけで、誰かに代わりにやってほしいと思っているわけではないのに。

 この雰囲気をなんとかしないと、また相馬さんとメンバーの距離が離れてしまう。


「相馬さん、ご相談がありまして……」


 私は席を立ち、相馬さんに申し入れた。


「なに?」
「込み入った話なので、会議室でお願いできますか?」
「わかった」


 忙しそうなので拒否されるかもしれないと思ったのに、彼は意外にもすんなりと部署を出た。


 会議室に足を踏み入れた相馬さんは、振り返りすぐに話し始める。


「七瀬が相談なんて珍しいな。なにを困っているんだ?」


 熊沢さんにもそう聞くだけでいいのに。

 他の仕事に没頭していたから、気が回らなかったのかもしれない。


「チームの雰囲気が悪くならないかと困っています」


 思いきってぶつけると「どうして?」と首をひねっている。

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