旦那様、離婚はいつにしましょうか~御曹司と清く正しい契約結婚~
 亜美のつっこみで、プロジェクトの雰囲気が完全に和んだ。



 分裂しかかったチームが再びまとまり、うまく仕事が回り始めた二月最初の金曜日。

 定時の十七時半を過ぎてからも、数々のリストの中から今回のプロジェクトに合いそうな新たな店舗をピックアップする作業を続けていると、バッグの中のスマホが震えているのに気がついた。


 隆二さんだ……。


【話がある。リアンで待ってる】


「リアンか」


 近くにあるカフェレストランだ。
 隆二さんと何度か一緒にランチを食べたことがある。

 でも、私の予定を聞くつもりもないマイペースな彼に、ちょっと困った。


 仕事は明日やるか……。


 付き合い始めの頃は、会社帰りに合流してどちらかの家にお泊まりという流れが多かったのに、最近は一緒に食事をしてもそのまま別れる。

 疲れているというのが彼の言い分だけど、私は寂しい。

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