旦那様、離婚はいつにしましょうか~御曹司と清く正しい契約結婚~
 それどころか、私にはつい最近まで彼氏がいたのだし。しかもそれを相馬さんも知っているのに。


「なにって、結婚は結婚だ。俺、朝飯食ってないから腹が減ってて、食いながら話そうか」
「はぁ……」


 彼がきちんと手を合わせてから食べ始めたのを見て、私も箸に手を伸ばした。


「飲んでもいいが、今日は飲みすぎるなよ」
「わかってます」


 先日泥酔して彼に迷惑をかけている。だからくぎを刺されたのだ。

 彼は野菜の炊き合わせを口に運び、とても穏やかな表情を見せる。
 私もお刺身に箸を伸ばした。


「七瀬はなにが好きなんだ?」
「なんでもいただきますけど、お肉が好きです」
「肉食か」


 その誤解されるような言い方はやめて。


「相馬さんは?」
「俺も肉食だ」


 あなたの〝肉食〟はどう聞いても別の意味に聞こえるんですが……。


「そう、ですか。おいしいですよね」


< 7 / 74 >

この作品をシェア

pagetop