御曹司の恋の行方~地味な派遣秘書はご令嬢~
兄さんが先に来ていたのが意外で聞いてみた。
「兄さん、仕事終わるの早くない?」

「ああ。帰国してから殆ど残業はないな」

「はぁ?副社長って暇なの?」
だって、俺だって頑張って仕事をしても残業はあるぞ?

「なわけあるか!ドイツにいた頃よりかなり仕事は増えているのに、終わるんだよ」

兄さんの自慢なのか?俺が仕事が出来ないって言われてるのか?

兄弟で言い合ってると、夕輝さんがクスクス笑っている。

次の兄さんの言葉ですべてを理解する。

「秘書が優秀過ぎるんだ!」

ああ、なるほどな。つい先日の出来事と兄さんの話で繋がった。

「西園さんが優秀なんだろ?」

「え?お前知ってるのか?」

ええっ?俺どころか親父達も知ってる。そして、社内で知らない人はいないだろう?
まさか、兄さんはこの前の事も知らないのか?

兄さんの秘書になった頃の噂話からこの前の出来事を話したら知らなかったらしい。

そして、その後の兄さんの反応。
驚きの事実。

何と兄さんの想い人は西園さんだった。

兄さんの過去の女性を見てきて、初めて文句ない相手だと思えた。

夕輝さんにも、俺と同じ歳の本命の彼女がいるらしい。

色んな事を知らされた驚きの日になった。
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