One s death -the last sword-
俺は、いつになったら強くなれるのだろうか?
「レディック王」
「何?」
「また、考え事ですか」
いつでも、頭の中をよぎる感情。
―――強くなりたい。
全ての民を幸せへと導ける、強さがほしい。
この『ラ・サズリック王国』の『王』として、全てを見続けたい。
自分が生み出す苦しみを避ける為に、目を背ける事のないように。
「俺は、強くなりたいんだ」
レベッカのように。
この世の全てを知って尚、明るいところで笑っていられるように。
俺を真っ直ぐ見つめていたレベッカの瞳が、微かに細くなった。
「……何?」
「何で、泣くんですか?」
確かめるように目をこすると、指先が涙で濡れた。
「違っ…、これは……」
言い訳をやめて、素直にレベッカの顔を見つめる。
太陽の光を浴びて青色に変わった髪の毛、同じ水色の瞳。
―――全部、全部俺が追い続けたもの。
何て、言ったらいいのか分からない。
伝えたい事はたくさんあるはずなのに、うまく言葉にできないのがもどかしい。
小さい頃からずっと一緒で、どこまでも支えてくれた騎士。
レベッカになら、いつでも背中を任せられた。
自分は、何を与える事ができたのだろう?