One s death -the last sword-
「え?」
「言ったかもしれないけど…何しに?」
口ではそう言っているものの、心の中では理解していた。
そこらの他国をさまよい歩くよりは、ラ・サズリック王国にいた方が1番安全だとも。
カスクライ王国に捕まれば、何をされるか分からない。
そして昔のように戻れない事も分かってる。
だけど。
「どんな顔して…国に入ればいいんだよ?『あなた達の国の王、レディックです』って、どんな顔して言えばいいんだよ?7年前に生き残ったレディック・ラ・アンサーだって言って、誰が信じてくれる?どんな顔して…?」
どうせ疑われて、追い出されるのがオチだ。
万が一信じてくれても、俺は何ができる?
カスクライ王国にいた頃は、安心できた。
全てを教えてくれる教師がいて、見守ってくれる温かい民がいた。
だが今は、全てに気付いてしまった。
ラーバン王は、俺に王座を譲り国を任せる事によって、全てから解放される安心感なんかじゃなく、自分が興味をもった人間の行動を見続ける、好奇心をもつかもしれない。
だけど真実を知らなかった俺は、甘い偽りの世界で全ての時間を無駄にしてきた。
作られた、安心感だった。
そんな俺なのに、どんな顔をして国に入ったらいい?
「言ったかもしれないけど…何しに?」
口ではそう言っているものの、心の中では理解していた。
そこらの他国をさまよい歩くよりは、ラ・サズリック王国にいた方が1番安全だとも。
カスクライ王国に捕まれば、何をされるか分からない。
そして昔のように戻れない事も分かってる。
だけど。
「どんな顔して…国に入ればいいんだよ?『あなた達の国の王、レディックです』って、どんな顔して言えばいいんだよ?7年前に生き残ったレディック・ラ・アンサーだって言って、誰が信じてくれる?どんな顔して…?」
どうせ疑われて、追い出されるのがオチだ。
万が一信じてくれても、俺は何ができる?
カスクライ王国にいた頃は、安心できた。
全てを教えてくれる教師がいて、見守ってくれる温かい民がいた。
だが今は、全てに気付いてしまった。
ラーバン王は、俺に王座を譲り国を任せる事によって、全てから解放される安心感なんかじゃなく、自分が興味をもった人間の行動を見続ける、好奇心をもつかもしれない。
だけど真実を知らなかった俺は、甘い偽りの世界で全ての時間を無駄にしてきた。
作られた、安心感だった。
そんな俺なのに、どんな顔をして国に入ったらいい?