One s death -the last sword-
レベッカは意味ありげに俺に向かって微笑む。
「俺の地図の読みが正しければ。レディック様、もっとフードを」
レベッカが、俺のかぶっているフードを目の下まで下げる。
果たしてこの王国は、カスクライ王国王太子殿下の正体を知っているのだろうか?
そして、この王国だけでなく他の国も。
文句を言わず黙りこくって考えこむ俺の考えを見通し、レベッカは真実を述べた。
「多分、今のところ他国は真実を知りません。レディック様をさらった時のカスクライ王国の勢力は強大でしたが、他国はみんなラ・サズリック王国に夢中でしたね。しかも他国の王太子殿下をさらったとなれば。他の国も口出ししかねない。今バレれば、戦争になるかもしれませんし」
時折、冷たい風が2人の間を通り抜けた。
俺は急いで、両手をポケットにつっこむ。
「そんな不利な状況なのに、なんで…」
いつまでも色んな事に悩む、俺の数歩うしろに下がったレベッカの足音が消えた。
「おい、レベッカ…」
すると、振り返ろうとした俺の頬にかたい物が当たる。
「何これ、本?」
「…ええ、そろそろ見たいんじゃないですか?未来予想図2」
「未来予想図…」
有名な学者達が、未来を予想した本。
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