One s death -the last sword-
今になって初めて思う。
未来は誰にも予想できない。
それは、誰か1人でも思う者がいればの事で、誰か1人でも先の未来を予想した者がいれば、その願いにも似た気持ちは壊される。
ポケットから出した手は
いつも冷たくて
また暖かい場所を求めて
ポケットにつっこんだ。
何キロぐらい歩いたんだろう?
お世辞にも人間が管理していたとは思えない林を抜け、やっと馬車を見つける事ができた。
「良かったですね、もう見つけられないかと」
「見つけられなかったら?」
「…歩いてたでしょうね、何十キロも」
本当にこれで行けるかどうか、正直不安だった。
小綺麗ではあるものの、馬車自体が古く馬を操るはずの人間は、今にも倒れそうな爺さんだ。
だが、窓から見えるあの人の良さそうな笑顔は、信じる事ができた。
中に入ると、何の塗装もなく左右に電球があるだけだったが、窓の下に取りつけられた棚の下に置いてあった物を見ると、何故か温かさが感じられた。
「…紅茶だ」
「…紅茶…」
温かい。
「私が…作ったんです。お客様のお口に合うか…」
いつの間にか、控え目な笑顔を浮かべて俺を見ている爺さんに気付き、俺は作り笑いを浮かべる。
未来は誰にも予想できない。
それは、誰か1人でも思う者がいればの事で、誰か1人でも先の未来を予想した者がいれば、その願いにも似た気持ちは壊される。
ポケットから出した手は
いつも冷たくて
また暖かい場所を求めて
ポケットにつっこんだ。
何キロぐらい歩いたんだろう?
お世辞にも人間が管理していたとは思えない林を抜け、やっと馬車を見つける事ができた。
「良かったですね、もう見つけられないかと」
「見つけられなかったら?」
「…歩いてたでしょうね、何十キロも」
本当にこれで行けるかどうか、正直不安だった。
小綺麗ではあるものの、馬車自体が古く馬を操るはずの人間は、今にも倒れそうな爺さんだ。
だが、窓から見えるあの人の良さそうな笑顔は、信じる事ができた。
中に入ると、何の塗装もなく左右に電球があるだけだったが、窓の下に取りつけられた棚の下に置いてあった物を見ると、何故か温かさが感じられた。
「…紅茶だ」
「…紅茶…」
温かい。
「私が…作ったんです。お客様のお口に合うか…」
いつの間にか、控え目な笑顔を浮かべて俺を見ている爺さんに気付き、俺は作り笑いを浮かべる。