再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『坂井先生?どうかなさいましたか?顔色が悪いですよ』


医師としての言葉か?


そんな心配はいらない。


『愛莉ちゃん、君のマンションはどこなの?僕はね、君に会いにここまで来たんだよ』


『…愛莉に?坂井先生、それはどういう意味ですか?』


菅原先生は、かなり怪訝な顔をした。


『愛莉ちゃんに聞いてるんだよ。君のマンションはどこ?』


『坂井先生、止めて下さい。彼女は…私と一緒に住んでます』


『え?』


一瞬、時が止まった。


愛莉ちゃんが、菅原先生と一緒に住んでる?


そんなこと…


理解出来ない。


ただの幼なじみで、なぜ一緒に住む?


『愛莉ちゃん、本当に?本当に彼と2人で住んでるの?』


僕は、その真偽をどうしても確かめたかった。


『…はい』


彼女は…うなづいた。


到底受け入れ難い、衝撃的な事実だった。
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