再会は魔法のような時を刻む～イケメンドクターの溺愛診察～

『愛莉ちゃん、この前、入院してたあの夜に…2人で月を見て語ったよね。僕の気持ちをちゃんと伝えたはずだよ。なのに君は…よりにもよって幼なじみの菅原先生と…』


そんな僕を見て、彼女は後ずさりした。


そして、菅原先生は、愛莉ちゃんを守るかのように1歩前に出た。


『坂井先生は、愛莉が好きなんですか？』


『…ああ、好きだよ。好きなんてもんじゃない、愛してるんだ。誰よりも僕は、愛莉ちゃんを見てるんだよ』


ねえ、どうしてそんな怯えた顔をするの？


悲しいよ。


『愛莉、あの夜、何かあったのか？』


『…ごめんなさい。でも、言いたくても言えなかった』


『僕は、愛莉ちゃんに好きだと伝えて、そして、キスしたかったのに邪魔が入ったから…なのに、それから、愛莉ちゃんが病院に来なくなって。寂しくて寂しくて…今日、会いに来たんだよ。菅原先生より僕の方が君を幸せに出来る。だから…こっちにおいで…』