再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
瑞が病院を辞めてすぐに、私達は鎌倉の新居に移った。


そのタイミングで私もラ・フルールを辞めることになった。


店長はじめ、お世話になった人達との別れは寂しかったけど、新しい未来に希望も湧いていた。


「愛莉さん。今まで本当にありがとうございました。お世話になりました」


賢人君が最後に言葉をかけてくれた。


「私こそ、本当にありがとう。賢人君と一緒にいろいろ学べて、頑張ってこれて…すごく楽しかったよ」


「…はい、僕も。あれから何も言いませんでしたけど、やっぱり、今でも愛莉さんのことは好きです。諦めが悪いって怒られるかも知れませんけど、僕は…心からあなたが好きだったから」


「賢人君…すごく嬉しいよ。でも、これからは…自分自身の幸せのために大切な時間を使って欲しい。自分のお店だって、賢人君なら必ず持てるよ。ずっとずっと応援してるから」
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