再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
花を飾る楽しみ
瑞の診察と薬のおかげで風邪はすぐに治った。


長引かなくてホッとした。


あれから、1度だけ彼氏からメールがあったけど、体調のことには全く触れてなく…


次に会う約束…そのことだけだった。


「いつ会える?」


たった1文だけの寂しいメールに、私は愕然とした。


会ってどうするの?


また、お金を貸して欲しいって言うつもり?


もう…このままじゃ苦しいよ。


元々、そんなに好きじゃないのに付き合った私も悪い。


何となく彼氏が欲しいって思ってた私は、友達から紹介されて、数回会って告白されて付き合った。


もちろん嫌いじゃないし、少しは好きだったし、彼氏が出来たことは素直に嬉しかったんだ。


ずっと一緒にいたかったし、だんだん彼のことを好きになれたらって…


でも…


やっぱりダメだった。


こんな結果になったのは、あまり恋愛が得意じゃない私の曖昧な気持ちのせいなんだ。
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