再会は魔法のような時を刻む～イケメンドクターの溺愛診察～

『お医者さんになるくらいの人はみんな頭がいいからね。下に見られても仕方ないよ』


苦笑いする私。


本当は、結構、傷ついてるけど…


賢人君には心配かけられないしね。


『下なんかじゃないです。愛莉さんは、いっぱい花のこと勉強して、知識がものすごく豊富で。だから…あんな言い方、僕は嫌です。それに、小川先生にはない心の美しさを、愛莉さんは持っています』


『け、賢人君…』


そんなこと言ってくれるなんて…


嬉しいけど、何だか申し訳ないよ。


でも、ちょっと驚いた。


普段、ほとんど怒らない賢人君が、こんなにストレートに感情を出すなんて。


『でも、小川先生に逆らったら、ここの仕事無くなるかなって。そう思ったら何も言えなくて。男らしくなくて、すみません…』


『何言ってるの。謝らなくていいよ。私のために、そんなことする必要ないから。私は本当に大丈夫だし。もちろん…この仕事を失うのは嫌だしね。もう何も気にしないで』