再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
それから、気づけば話はどんどん進み、すぐに引越しの日がやって来た。


また、2人が同じ休みの日。


その日、瑞は、引越し業者さんに混じって、いろいろ手伝ってくれた。


素敵なベッドや家具が置いてある部屋を、私に使わせてくれて…


私の少ない荷物は、あっという間に、その部屋の中に収まった。


家賃も、光熱費も食費も…


全部、瑞が払ってくれるって…


申し訳なさ過ぎて「私にも少し払わせて」って言ったら、


『そんなこと一切気にするな。でも、時々、美味しいご飯作ってくれたら嬉しい』


って…


子どもみたいに…笑顔で言ったんだ。


『うん…作るね』


『楽しみだ』


これから、2人でここに住むなんて…


まだ、全然、想像もつかなくて。


正直、わからないことだらけだけど…


でも、2人の未来への新たなスイッチが、この同居で、押されたような気がしたんだ。
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