再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
一緒に過ごす日常
私が憧れてた瑞のマンションは、理想通りで、とても広くて快適な空間だった。


『レースのカーテンにふかふかのベッド。家具もアンティーク調で…すごく素敵』


『お前、子どもの頃、レースのカーテンがあるお姫様みたいな部屋に住みたいって言ってただろ?』


そう言えば…


絵本に出てくる部屋に憧れて、よく話してた気がする。


『そんなことよく覚えてたね』


『…覚えてるよ。愛莉が言ってたことは何でも』


『嘘だよ。花の名前なんて全然覚えてないでしょ?』


『それは、また別』


『何、それ』


2人で笑う。


こんな風に何気ない会話が出来るのは楽しい。


絵本の中のお姫様にはもちろんなれないけど、こんな素敵なところに住めて、ちょっとだけでも幸せな気分に浸ってしまうのは…仕方ないよね。


それに、瑞とまたこうやって一緒にいられることも、とても不思議。


ここに来たのは…正解だったの?
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