黙って俺に守られてろ~クールな彼は過剰な庇護欲を隠しきれない~
「伊尾さん、大好きです……っ!」

 そう言って、伊尾さんの肩にしがみついた。

「好き好き好き好き好き好き好き好き……」

 もう愛おしさがとまらなくて、伊尾さんの首筋に額をこすりつけて『好き』を連発する。

 すると、大きな手にぐいとおでこを押さえられた。

「だからお前は、人の話を聞いてんのか」

 見上げた先には、険しい表情を浮かべる伊尾さん。

 まるで仕事中のようなそのするどい視線に、私は「ひぇ」っと震え上がる。

「そうやってあおると、このまま床に押し倒すぞ」
「ご、ごめんなさい……っ」

 彼に睨まれ慌てて謝ると、伊尾さんは表情をゆるめた。
 そのまま大きな手で私の頭をぐりぐりとなでる。

「今日はひとりでゆっくり寝て、体をしっかり休めろ」

 やっぱり帰ってしまうんだ。

 ちょっとさみしくて唇を尖らせながら「はい」とうなずいた。
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