ビビディ バビディ ブー! 幸せになーれ!〜この愛があなたに届きますように~
胸を押して離れようともがく私を、絡み付いた手が逃がすものかと言わんばかりに力を込めて抱きしめる。
「っ!やっ…!!」
するりと侵入してきた舌が、不意打ちをくらって動揺している私の舌をすぐに捕らえて絡み付く。
「んんっっ…」
初対面の人と、しかも恋人ではない男性との大人のキス…。
そして私は…。
こんなキスを交わすのは初めてだ。
私に恋人がいたのなんて父が生きていた高校生の頃。
この10年、生きるのに必死だったから、恋愛なんてするきもなかった。
高校生の恋愛なんて背伸びしても拙いもので今、目の前の色気を突然解放した彼に、嫌なはずなのに頭が真っ白になりくらくらする。
「ふっ。
こういうのには慣れてないのか?」
ぼぉっとしたまま力が抜けて一人では立っていられない私は、目の前の綺麗な顔を焦点の合わない目でぼんやり見つめていた
私を支えながら、いつのまにか唇を離して愉快そうに笑われ言われた言葉に我にかえる。
思い切り睨み支える彼を力いっぱい突き飛ばす。
「なっ!
いきなりなにするんですか!!こっこんな報酬あるわけないじゃない!SAkOTAリゾートの御曹司だからってからかわないでよ!」
いまだに力の入らない私が支えを失いよろけて壁にもたれかかると
「おっと!」
再び伸びてきた腕が私を支えて、まるで興奮している犬を落ち着かせるように、大きくて暖かな手が優しく頭をなで初めた。
「っ!やっ…!!」
するりと侵入してきた舌が、不意打ちをくらって動揺している私の舌をすぐに捕らえて絡み付く。
「んんっっ…」
初対面の人と、しかも恋人ではない男性との大人のキス…。
そして私は…。
こんなキスを交わすのは初めてだ。
私に恋人がいたのなんて父が生きていた高校生の頃。
この10年、生きるのに必死だったから、恋愛なんてするきもなかった。
高校生の恋愛なんて背伸びしても拙いもので今、目の前の色気を突然解放した彼に、嫌なはずなのに頭が真っ白になりくらくらする。
「ふっ。
こういうのには慣れてないのか?」
ぼぉっとしたまま力が抜けて一人では立っていられない私は、目の前の綺麗な顔を焦点の合わない目でぼんやり見つめていた
私を支えながら、いつのまにか唇を離して愉快そうに笑われ言われた言葉に我にかえる。
思い切り睨み支える彼を力いっぱい突き飛ばす。
「なっ!
いきなりなにするんですか!!こっこんな報酬あるわけないじゃない!SAkOTAリゾートの御曹司だからってからかわないでよ!」
いまだに力の入らない私が支えを失いよろけて壁にもたれかかると
「おっと!」
再び伸びてきた腕が私を支えて、まるで興奮している犬を落ち着かせるように、大きくて暖かな手が優しく頭をなで初めた。