冷酷御曹司と仮初の花嫁
二時間で五万。風俗でもないのに、破格な値段なのは分かる。でも、クラブの女の子のレベルの高さはよく知っているから、私に務まるとは思わなかった。でも、五万の誘惑に揺れている私に麗奈さんの追い込みは凄かった。
大事な親友の千夜子さんのお願いを聞いてあげたいという気持ちがあったのと、私の諸事情を分かっているからだと思う。さっき、碧くんとバカ話をしていたことが現実になってしまった。
「二時間で、必ず帰ります」
「それでいい。帰れそうもなければ、碧くんに迎えに行ってもらうから」
衣装もメイクも店が準備してくれるということで、私は断り切れずに千夜子さんのクラブに行くことになった。麗奈さんの店から少し歩いたところにあるビルの四階に千夜子さんの店はある。『クラブ千夜子』という看板を目に前にして、大きな溜め息が零れた。
借金が無ければ絶対にこんなことしないけど、二時間で五万という破格のバイト料に負けてしまった。
とりあえず身体一つでいいということだったので、エプロンを外して、そのまま千代子さんの店に行くことになった。店のドアを開けて入ると、迎えに出て来てくれた間島さんは私を見て吃驚した表情を見せた。千夜子さんからはヘルプが来るとだけは聞いていただろうけど、私が来るとは思わなかったようだった。それも麗奈さんの店で働いていた姿からエプロンを取っただけだった。
大事な親友の千夜子さんのお願いを聞いてあげたいという気持ちがあったのと、私の諸事情を分かっているからだと思う。さっき、碧くんとバカ話をしていたことが現実になってしまった。
「二時間で、必ず帰ります」
「それでいい。帰れそうもなければ、碧くんに迎えに行ってもらうから」
衣装もメイクも店が準備してくれるということで、私は断り切れずに千夜子さんのクラブに行くことになった。麗奈さんの店から少し歩いたところにあるビルの四階に千夜子さんの店はある。『クラブ千夜子』という看板を目に前にして、大きな溜め息が零れた。
借金が無ければ絶対にこんなことしないけど、二時間で五万という破格のバイト料に負けてしまった。
とりあえず身体一つでいいということだったので、エプロンを外して、そのまま千代子さんの店に行くことになった。店のドアを開けて入ると、迎えに出て来てくれた間島さんは私を見て吃驚した表情を見せた。千夜子さんからはヘルプが来るとだけは聞いていただろうけど、私が来るとは思わなかったようだった。それも麗奈さんの店で働いていた姿からエプロンを取っただけだった。