ズルくてもいいから抱きしめて。
「えっ!?姫乃!?」
急に声が聞こえて目が覚めた。
「あれ?樹さん、おかえりなさい。待ってる間に寝ちゃってたみたい。アハハ、、、」
「こんな所で寝るなよ!風邪でも引いたらどうするんだよ。それに、お前は女なんだぞ!もっと気を付けろよ!」
樹さん、すごく怒ってる。
でも、どうしてだろう?
怒られているのに、心配してくれていることがとてもうれしい。
「ごめんね、、、」
私は、謝罪しながらも顔がニヤけてしまいそうだった。
「まったく、、、能天気なやつだなお前は、、、俺も悪かったよ。連絡さっき気付いた。とりあえず部屋の中で話そうか。」
◇
部屋に入ると、樹さんは温かいココアを入れてくれた。
「はぁ〜温まる、、、あれ?樹さん、ココアなんて飲むの?」
「いや、俺は甘いのはちょっと、、、お前、冬になるといつも会社でココア飲んでるだろ?だから、いつ来ても大丈夫なように買っておいたんだよ。」
「キュン!、、、今すごく“キュン”とした!」
「お前、“キュン”とか言うなよ!」
樹さんは照れを誤魔化すように、『ゴホンッ』と咳払いをして話を逸らした。
「それで、部屋の前で待ってたってことは大事な話なんだろ?」
「うん。あのね、、、私、慎二ともう一度会って話をしてこようと思うの。」
「そっか、、、分かった。」
樹さんはそう返事をすると、それ以上は何も聞いてこなかった。
「今週の日曜日に会ってくるね。本当はすごく不安だし、すごく怖い。その日は、ここから行って、ここへ帰って来ても良い?」
「ダメなわけないだろ。むしろ俺はその方が安心だから、、、」
「うん、ありがとう。」
私たちはそれ以上は何も言わず、どちらとも無くキスをした。
急に声が聞こえて目が覚めた。
「あれ?樹さん、おかえりなさい。待ってる間に寝ちゃってたみたい。アハハ、、、」
「こんな所で寝るなよ!風邪でも引いたらどうするんだよ。それに、お前は女なんだぞ!もっと気を付けろよ!」
樹さん、すごく怒ってる。
でも、どうしてだろう?
怒られているのに、心配してくれていることがとてもうれしい。
「ごめんね、、、」
私は、謝罪しながらも顔がニヤけてしまいそうだった。
「まったく、、、能天気なやつだなお前は、、、俺も悪かったよ。連絡さっき気付いた。とりあえず部屋の中で話そうか。」
◇
部屋に入ると、樹さんは温かいココアを入れてくれた。
「はぁ〜温まる、、、あれ?樹さん、ココアなんて飲むの?」
「いや、俺は甘いのはちょっと、、、お前、冬になるといつも会社でココア飲んでるだろ?だから、いつ来ても大丈夫なように買っておいたんだよ。」
「キュン!、、、今すごく“キュン”とした!」
「お前、“キュン”とか言うなよ!」
樹さんは照れを誤魔化すように、『ゴホンッ』と咳払いをして話を逸らした。
「それで、部屋の前で待ってたってことは大事な話なんだろ?」
「うん。あのね、、、私、慎二ともう一度会って話をしてこようと思うの。」
「そっか、、、分かった。」
樹さんはそう返事をすると、それ以上は何も聞いてこなかった。
「今週の日曜日に会ってくるね。本当はすごく不安だし、すごく怖い。その日は、ここから行って、ここへ帰って来ても良い?」
「ダメなわけないだろ。むしろ俺はその方が安心だから、、、」
「うん、ありがとう。」
私たちはそれ以上は何も言わず、どちらとも無くキスをした。