ズルくてもいいから抱きしめて。
「樹さん、私そろそろ行くね。」
私は出掛ける支度をして、樹さんに声を掛けた。
「浜岡緑地公園だよな?車で送るわ。」
そう言って樹さんは車のキーを取ろうとした。
「待って!今日は、ゆっくり自分の足で向かうよ、、、」
本音を言えば、約束の時間ギリギリまで樹さんと一緒に居たい。
でも、そんなこと樹さんに失礼過ぎる。
これから私は、6年前の気持ちを慎二にぶつけに行くんだから、、、
「わかったよ。俺は大人しくこの部屋でお前の帰りを待つよ。その代わり、、、コレ持って行ってくれる?」
「コレって、、、!!」
樹さんが私に手渡したのは、この部屋の合鍵だった。
「過去の気持ちと向き合うことができたら、その時はこの鍵を使って俺の元に帰って来て欲しい。今日じゃ無くても良い、何日経っても構わない、俺はお前のこと待ってるから、、、」
「樹さん、、、」
私は言葉にならず、樹さんの唇にキスをした。
「行ってきます、、、」
扉を閉めて一人になると、私の目からポロポロと涙が溢れた。
樹さんもきっと不安なんだ。
それだけ私のことを愛してくれて、私のことを信じようとしてくれている。
樹さんの深い愛情を感じ、私は一歩踏み出す勇気が湧いてきた。
私は出掛ける支度をして、樹さんに声を掛けた。
「浜岡緑地公園だよな?車で送るわ。」
そう言って樹さんは車のキーを取ろうとした。
「待って!今日は、ゆっくり自分の足で向かうよ、、、」
本音を言えば、約束の時間ギリギリまで樹さんと一緒に居たい。
でも、そんなこと樹さんに失礼過ぎる。
これから私は、6年前の気持ちを慎二にぶつけに行くんだから、、、
「わかったよ。俺は大人しくこの部屋でお前の帰りを待つよ。その代わり、、、コレ持って行ってくれる?」
「コレって、、、!!」
樹さんが私に手渡したのは、この部屋の合鍵だった。
「過去の気持ちと向き合うことができたら、その時はこの鍵を使って俺の元に帰って来て欲しい。今日じゃ無くても良い、何日経っても構わない、俺はお前のこと待ってるから、、、」
「樹さん、、、」
私は言葉にならず、樹さんの唇にキスをした。
「行ってきます、、、」
扉を閉めて一人になると、私の目からポロポロと涙が溢れた。
樹さんもきっと不安なんだ。
それだけ私のことを愛してくれて、私のことを信じようとしてくれている。
樹さんの深い愛情を感じ、私は一歩踏み出す勇気が湧いてきた。