夫婦未満ですが、子作りすることになりました
「凛子の体にたくさん触れることになるけど、それは手でだけじゃない。舌とか、あといろいろ。凛子が見たことない部分とか。本当にわかってるかな」
「わかってます……わかってますから」
耳もとでそんな予備知識をささやかれたら、始まる前から想像だけで火照りそうだ。さすがに経験がないからといって知識までないわけではない。ちゃんと中学生のとき保健体育で習っている。
「零士さんの……が、こう、私の中に入るわけですよね」
確認の意味で説明をし、彼の脚の付根を同じようになでた。彼の腰はピクリと動く。まるで先生と生徒、始まる前のお勉強のようで恥ずかしい。するとさすっていた私の手は、彼に掴まれた。
「零士さん?」
彼は「ハハハ」と薄ら笑いながら、肩で息をしている。
「そう、これが凛子の中に、ね。俺も保健体育で習った。今からふたりで復習しようか」
そう言って、キスをされた。先ほどまでとガラリと印象が変わっており、まったく余裕がなさそうだ。息も熱い。狼のような男らしい色気が駄々もれで、私はくらくらとソファに崩れていく。