夫婦未満ですが、子作りすることになりました


昼間なのにブラインドを閉めきり、私たちはベッドに寝そべり呼吸を整えていた。私の初体験が終わった。幸せで満たされた。まだ体に余韻があり、生きてるって感じがする。

終わった直後は「ハァ、ハァ」と息を切らしていた零士さんも、今は服を整えて私を抱きしめてくれる。

「少し寝ようか。動けるようになったらシャワー浴びて、どこか食事でも行こう」

「……はい」

時計を見ると、午後四時。もうそんなに経っていたの?

私は放心しつつ、横目でゴミ箱の中を確認した。最中は必死で気にする余裕がなかったが、中のゴミを見て「やっぱり」と確信する。

「零士さん。避妊、してたんですね」

彼の腕を落とし、体を起こした。

「ああ」

じゃあ私の中には今なにもない。今日は妊娠しやすい日だったのに。
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