今宵、キミが砕け散る
「っ、恭夜さん!」
……また、邪魔が入った。ドアの方を見ると、息を切らした星がいた。
「星……?」
どうしたのだろうか。いつもの穏やかで優しそうな笑顔はなく、焦ったような顔で、私たちの方へ歩いてくる。
「どうした」
何かを察したように、都司は立ち上がり星に近寄る。それを私と優香は固唾を呑んで見ていた。
「ーーの……。フードをーーー…。今、ーーーーー」
「ーーーー、ーー…。」
小さな声で話しているから、ところどころしか聞こえない。
「何か、あったのかな?」
「わからないけど、きっと大丈夫だよ」
不安そうにする優香の頭を優しく撫でた。