【完】囚われた水槽館~三人の御曹司からの甘美な誘愛~
昨日、坂本さんとした会話を朔夜さんに伝える。 彼女は私の母と仲良くしていた様だし、私の気持ちに気づいてか智樹さんにつけられたしるしを消してくれた。
「ふぅん、そっかぁ。坂本さんって俺らが小さい頃からお世話をしてくれた人だったけど、淡々としててロボットみたいな人だなぁとしか思わなかったけど。
どっちかってーと智樹さんに目をかけていたような気はするけど、まりあがそう言うなら…。
それよりじゃあ今日はどっか行くか?」
「いいの?!」
「今日は元々仕事は休んで家でゆっくりしようと思ってたんだ。
まりあの行きたい所に行こう」
「嬉しい…。ありがとう、朔夜さん。」
髪を乾かし終わって、朔夜さんはコテで私の髪を緩く巻いている途中だった。
振り返ると、不思議そうな顔をして目を瞬かせる。 そしてフッと小さく笑うんだ。
「やっぱりお前って変わってる奴。 擦れても仕方がない環境で育ってきたくせに、捻くれた所が一つもない。
ほんとーに不思議な奴。」
それを言ったら朔夜さんだってそうだよ。 ぶっきらぼうで意地悪な人だと思っても、ふわりとどこか優しい。
乱暴そうに見えても、とても優しく触れてくれるの。 このまま、時間が止まってしまえば良いのに。