【完】囚われた水槽館~三人の御曹司からの甘美な誘愛~
「朔夜、惚けるのもいい加減にしろ。 別にお前がここを開けないならば、こちらからいくまでだがな。
このマンションは横屋敷家が管理している物だ」
チッと舌打ちをして、朔夜さんはオートロックを解除した。 不安そうに彼の顔を覗き込むと、頭を優しく撫でた。
「智樹さん出張って…」
「大丈夫。まりあは何も心配する事はない…」
「けれど…!」
智樹さん、私を連れ戻しに来たんでしょう? どうして…? 帰りたくない。もう智樹さんに触れられたくない。自分の気持ちにハッキリと気づいてしまった今は――。
家の扉が開いたかと思えば、黒いスーツ姿の二人の男が突然朔夜さんを取り押さえた。
その後ろで智樹さんはいつも通り平然とした顔をして、智樹さんの連れて来た男と揉みあう朔夜さんを冷たく見下ろしていた。
その冷たい顔は、私を抱く時とよく似ていた。
「ちょ…止めて下さいよッ!」
朔夜さんを庇うように前へ立ち塞がると、奥歯を噛みしめるように智樹さんの顔が歪んだ。
智樹さんが思いっきり私の腕を引っ張ると、二人組の男達は暴れる朔夜さんを取り押さえるように馬乗りになる。