腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「いや。俺も今の江上を知っているわけじゃありませんから。
確実なことは言えないです。
とりあえず、坂上先生にはお伝えした方がいいです。早急に」

「やっぱりそうだよな。
よし! 今かけるよ」

え、ちょっと待って。
どこからどこまでを言うの?
江上先輩のことだけ⁇
そうよね⁉︎

「あ、斎です。
聖くん? 遅くにごめんね。
ちょっと伝えたい事があって」

時刻は21:30。
まだ寝てはいないだろう。

「光のお見合い相手の話なんだけど……。
え?…………あぁ、仕事帰りにね。
光と rockabillyに来てるんだ」

「………わかった」

そう言って、すぐに切ってしまった。

「お父さん、なんて?」

「こっちに来るって。
この時間、車なら10分かからないだろう」

「え! 来るの⁉︎」

……マジか。
色々と急展開すぎて、もう何が何だか……。


「まあ……2人のことは、2人に任せるよ。
俺からは何も言わないから。
………賢人、それでいいね?」







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