腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「あぁ。HASEGAWAは雅がいないと成り立たないよ。
社長は俺だけど、完全にマネージメントされてるもんな。有り難いことに」

「お前は恵まれてるよ」

「俺もそう思う。
……なぁ、ワイン開けないか?」

「お! そうだな。
正直、今日は開店休業状態になる予想はついてたんだ。ここの顧客、殆ど披露宴に取られてたからな。
シャトーマルゴーのいいのが入ってたんだ。
ついに俺達が親戚になった記念に開けよう」

「いいな!
今日は美央も紫や愛達と女子会だからな。
そのままヘブンリーに泊まるらしい」

「そうか。ならゆっくりしていけ」

「じゃあ改めて」

「「乾杯!」」


「うわ、これ当たり年のだな。美味い!」

「ああ、これ正解だ」

「まだ二次会続いているのかな」

「あれは……終わらないだろう」

「披露宴では、新郎新婦がジジババに独占されてたからな〜」

「……だな。
同級生達も、恩師には強く言えないからな。
二次会まで我慢するしかないだろう。
学園の天使とアイドルの結婚だもんなー。
一目見たい気持ちはよくわかる。
叔父の俺まで、ミーハー心出たぞ」
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