腹黒幼馴染、天使を捕獲する。
「そんなわけないでしょー!
所有権の主張。
思いっきり独占欲の表れじゃない!
もうっ!
鈍いよ。お姉ちゃん鈍すぎるよ!」

エェ……
そんなこと言われても……

「結衣子先生と同じだ。
多分、私の考え、間違ってないと思う。」

「結衣子先生⁇」

結衣子先生とは、メグの彼氏である鉄平のお母様。
聖堂館学園小学部で、長年養護教諭をされている。
癒しの結衣子先生で有名なの。
学園の皆んなに愛されている存在。
うちのお母さんの親友で、メグにとっては職場の大先輩で未来のお姑さん。

旦那様である小児科の藤田先生とは、未だにラブラブの夫婦なのだ。

「聞いたことがあるの。
うん。同じかも。
あー、結衣子先生に相談したい!」

「⁇
よくわからないけど、私もお会いしたいわ。
お元気なの?」

「うん!
今でも毎日、学校とクリニックを行き来してる。
藤田先生も毎日保健室に来られるし」

「相変わらずなのねぇ……」

「うん。
相変わらずのラブラブぶりよ?
私達なんて、足元にも及ばない。

……でもね?」

……でもね?

「昔話を聞くと、ちょっと面白いお話もあるの。」

「え、なに?
まさか、藤田先生が浮気したとか?
想像出来ないけど」

「あー、ないない。
それはあり得ない。
さっきのセフレの話だよ」

「??
セフレって、お2人には1番縁遠そうなんだけど」

「そうよね。
でもね、結衣子先生って、結構天然なのか鈍いのか。
プロポーズされる直前まで、自分はセフレだと思ってたのよ」
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