私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
いつも尊に起こされていたから、彼の寝顔を見ることは最近あまりなかった。
うわー、まつ毛長いし、鼻も高い。
しかも、肌が綺麗〜。
目を開けていないのに美形だとわかる。
ついその頬に触れたら、彼が起きて目が合った。
「何か悪戯でもするつもりですか?体調は?」
彼に触れていた手を掴まれあたふたする。
「わ、悪くはないわ」
もう執事口調に戻ってる。
私は俺様の尊の方がいいんだけどな。
そっちの方が優しいもの。
「今日も学校は休んだ方が……!」
尊の言葉を聞いて慌てて遮り、起き上がった。
「いいえ。行くわ。春乃も心配するでしょう?」
「わかりました。ですが、無理はしないでください」
尊に釘を刺されるが、元気よく返事をする。
「わかってるわ」
「その返事が怪しいですね。手の痣を見せてください」
スーッと目を細めながら彼は私の手を掴んで痣を確認する。
赤い痣が手の甲全部まで広がっていて、自分でも落胆した。
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