私の執事には謎が多すぎる ー 其の一 妖の獲物になりました
「お前は本当にあの男によく似ている」
煌が意味深な言葉を投げるも、尊はスルーして皮肉を口にする。
「五千歳にしては動きが機敏じゃないか」
一見、互角に見えるけど、尊の方が息が上がっていて疲れが見える。
ここにたどり着くまでにたくさんの鬼を倒してきたのだ。
もう尊の体力も限界なのではないだろうか。
「お前が私を褒めるなんて千年早い」
フッと笑うと、煌が三人に増えた。
私の血を吸って力を増しているのだろう。
「うわ、何それ反則!」
隼人はギョッとし、琥珀くんは一歩後ずさる。
「ハハッ、冗談だよね?」
「隼人、琥珀、無理に相手をしなくていい」
三人の煌を睨みつける尊に、隼人はいつものおどけた調子で言う。
「尊にばかりカッコつけさせないよ」
「そうそう。鬼の一角の相手なんて滅多に出来ないって」
琥珀くんも隼人に同意し、目の前にいる煌を見据える。
三人の煌と尊たちは戦い始める。
……ダメだよ。こんなの。勝ち目なんてない。
「逃げ……!」
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