HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
彼の高層階の四十階。

「重かった…」

さすがの充斗も眠ってしまった莉緒を抱っこして、部屋に入った途端、弱音を漏らして早速リビングの皮張りのソファに莉緒を下ろした。

「大丈夫?充斗」

「大丈夫だ…これが命の重みというヤツだな…」

でも、彼の息は上がっていた。

「しかし…眠った子供って…本当に重いな…お前はその細腕で、莉緒を一人で育てて来たんだ…」

「そうね…だから…力は付いたわよ…」

細腕だったけど、莉緒のおかげで腕力は付いた。
私は袖を捲って、充斗に腕を曲げて、こぶを見せる。


「頼もしいな…」
彼は苦笑した。

「女は弱しされど母は強しと言うからな…でも、俺の前では余り強がるなよ…俺の出番がなくなる」

「充斗!?」

「お前も座れ…水しかねぇがいいか?」

「あ、うん」




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