HONEYBEE(2)~ハイスぺ社長と二度目のウエディングベル~
母と莉緒は就寝した。
私は一人でダイニングテーブルに用意された母の作った夕食を食べながら持ち帰ったノートパソコンで起動させて残務に取り掛かる。
毎年六月は繁忙期。
六月に挙式を行った花嫁は一生涯に渡り幸せな結婚生活を送ると言われている。
その「ジューンブライド」のジンクスを信じてカップル達は挙式を行う。
私もそのジンクス信じて、充斗と教会で待って居たけど。
私達には挙式を行えなかった。
私がハンバーグを口に運んでいるとスマートフォンが鳴った。
液晶画面に表示された名前は充斗。
「もしもし・・・水瀬ですけど…」
――――葵お前、飯食ってんのか?
「うん…」
私は慌ててハンバーグを咀嚼した。
「食べたわ…何の用?」
――――ハンカチ、柏原から受け取った…クッキーも食べた…
鼓膜に響くバステノール。
「可愛いウサギさんの型してたでしょ?」
――――ん、あ…そうだな…何匹か歪な型のウサギが居たが…
「娘にも手伝って貰ったからね…」
――――娘との共同作か…どうりで…
通話口で彼は苦笑していた。
私は一人でダイニングテーブルに用意された母の作った夕食を食べながら持ち帰ったノートパソコンで起動させて残務に取り掛かる。
毎年六月は繁忙期。
六月に挙式を行った花嫁は一生涯に渡り幸せな結婚生活を送ると言われている。
その「ジューンブライド」のジンクスを信じてカップル達は挙式を行う。
私もそのジンクス信じて、充斗と教会で待って居たけど。
私達には挙式を行えなかった。
私がハンバーグを口に運んでいるとスマートフォンが鳴った。
液晶画面に表示された名前は充斗。
「もしもし・・・水瀬ですけど…」
――――葵お前、飯食ってんのか?
「うん…」
私は慌ててハンバーグを咀嚼した。
「食べたわ…何の用?」
――――ハンカチ、柏原から受け取った…クッキーも食べた…
鼓膜に響くバステノール。
「可愛いウサギさんの型してたでしょ?」
――――ん、あ…そうだな…何匹か歪な型のウサギが居たが…
「娘にも手伝って貰ったからね…」
――――娘との共同作か…どうりで…
通話口で彼は苦笑していた。