耽溺愛2-クールな准教授と暮らしていますー
新しく始めたこと。それは、編み物。
何を隠そう、初めて美寧は手編みのマフラーに挑戦することにしたのだ。
そう、怜の誕生日プレゼントだ。
美寧は彼の誕生日を知ってからずっと、何を贈ろうか悩んでいた。
彼は『何もいりません』と言ったけれど、どうしても自分が贈りたい。
最初は百貨店でプレゼントを買おうかと思った。でも何にしたら良いのか見当もつかない。
怜が持っているものはどれもとてもセンスが良く、しかも上質なものが多い。一度手にしたものは長く大事にしているようである。
流行に疎い自分が、果たして彼の好みに合うものを選べるのか。まったく自信がない美寧は悩みに悩んだ。
そして悩んだ末、相談した———久住涼香(くずみ りょうか)に。
彼の友人であり素敵な旦那様を持つ涼香なら、きっと何か良いアドバイスをくれるだろうと思ったのだ。
案の定、涼香は大喜びで美寧の相談に乗ってくれた。
話を聞いた彼女は、『う~ん、フジ君の喜ぶものかぁ………』と電話の向こうで少し考え込んでから、『美寧ちゃんが頑張れそうなら———』と手編みのマフラーを提案してきた。
編み物をしたことがない、と告白した美寧に、電話口の向こうで誰かと話す気配がした後、『出前教室にお伺いするわ!』と言ったのだ。
そして、その週の日曜日。怜が大学に出勤している間に、涼香がやってきた。夫の航(わたる)を伴って———。
何を隠そう、初めて美寧は手編みのマフラーに挑戦することにしたのだ。
そう、怜の誕生日プレゼントだ。
美寧は彼の誕生日を知ってからずっと、何を贈ろうか悩んでいた。
彼は『何もいりません』と言ったけれど、どうしても自分が贈りたい。
最初は百貨店でプレゼントを買おうかと思った。でも何にしたら良いのか見当もつかない。
怜が持っているものはどれもとてもセンスが良く、しかも上質なものが多い。一度手にしたものは長く大事にしているようである。
流行に疎い自分が、果たして彼の好みに合うものを選べるのか。まったく自信がない美寧は悩みに悩んだ。
そして悩んだ末、相談した———久住涼香(くずみ りょうか)に。
彼の友人であり素敵な旦那様を持つ涼香なら、きっと何か良いアドバイスをくれるだろうと思ったのだ。
案の定、涼香は大喜びで美寧の相談に乗ってくれた。
話を聞いた彼女は、『う~ん、フジ君の喜ぶものかぁ………』と電話の向こうで少し考え込んでから、『美寧ちゃんが頑張れそうなら———』と手編みのマフラーを提案してきた。
編み物をしたことがない、と告白した美寧に、電話口の向こうで誰かと話す気配がした後、『出前教室にお伺いするわ!』と言ったのだ。
そして、その週の日曜日。怜が大学に出勤している間に、涼香がやってきた。夫の航(わたる)を伴って———。